自由の女神像

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

こんにちは。
9月1日付で入社しました、事業開発部の辻と申します。

入社して2週間、最初の週は慣れないことだらけで慌ただしく時が過ぎて行きましたが、先週からは徐々に自分のペースを掴むことができ、この3連休は久しぶりにほっと一息つくことができました。
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そんな週末の夜、家で食事をしながらニュース番組を見ていた私の頭の中に去来したのは、ニューヨークにある「自由の女神像」でした。

冒頭のトップニュース、いつもより若干高揚しながら喋るキャスターの横に映されていたのは、ニューヨークの街並み。世界的な大手証券会社が経営破綻したニュースでした。折しも先週は、あの9.11から7周年ということもあり、世界中の注目がニューヨークに集まった1週間となりました。

そびえ立つビル群、輝かしいネオン、イエローキャブ。そんなものを眺めながら、私はふと、「自由の女神像」のことを考えました。ニュースとは全然違うことを呑気に考えるなんて渦中にいる方々にはいささか申し訳ないですが、私にとって、ニューヨークという街から真っ先に連想されるのは、ウォール街でも、ブロードウェイでも、今はなきワールドトレードセンター(WTC)でもなく、自由の女神像なのです。


突然ですが、「自由の女神像」の正式名称をご存知でしょうか。

「The Statue of Liberty」と覚えていらっしゃる方も多いかもしれませんが、正式名称は、「Liberty Enlightening the World(世界を照らす自由)」と言うのだそうです。

私はこの名前がとても好きです。

私がこの正式名称を初めて知ったのは、2000年のことです。まだ学生だったその年の8月、私はマンハッタン島の突端にいました。街が目覚める前の早朝、WTC下のスターバックスでコーヒーとスコーンを買い求め、朝もやの煙るバッテリー・パークでそれを頬張りながら眺めた『彼女』のことを、今でも鮮明に記憶しています。その日は2週間余りの米国滞在の2日目でしたが、紛れもなくその日が、その旅のハイライトでした。

凛と一方を見つめ何者をも寄せ付けない力強さと、すべての者を無条件で受け入れる母性的な優しさ。相反する二つの感情が入り混じった、不思議な感覚でした。前者は、アメリカが世界に発信する「自由と民主主義の象徴」としての『彼女』。そして後者は、19世紀以降、新大陸に大量に流れ込んでくる移民たちが最初に見た極めて具体的な「希望」としての『彼女』。

あれから8年が経った現在、ご存知のようにWTCはもうこの世には存在しませんし、アメリカ発で巻き起こった金融不安はかつて日本で起こったそれとは比べものにならない規模とスピードで世界中を飲み込もうとしています。加えて、異常気象やら食糧危機やらと世界を駆け巡るニュースは不安を煽るばかりですが、私はそういった変わりゆく環境の中にも、あの凛とした『彼女』のように、変わらず生き続ける確かな光があると信じています。

ライフネット生命という会社を、世界に生きる皆さんにとっての自由の女神像のような存在にしたい。そんな理想を胸に、この会社に飛び込んできました。

ともすれば日々の忙しさにかまけて忘れてしまいそうですが、そんな時は原点に立ち返って「自分がここにいる意味」を確認し、目の前にある日々の仕事を頑張っていきたいと思っています。

理想ばかりでは世界は動かないでしょうが、理想のない世界はとてもつまらない。

まだ入社直後で若干前のめりかもしれませんが、そんなことを考えた週末でした。

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