こんにちは、リスク管理担当の山口です。
自宅のすぐ近くに「はちみつ」専門店があります。はちみつだけ買うという気持ちにならなかったので立ち寄ったことはありませんでしたが、先日の夕方、あと10分で閉店というタイミングで通りかかり、なんとなく中をのぞいてみることにしました。
専門店だけあって、棚にはいろいろな種類の「はちみつ」が並んでいてよくわからないので、まず、どんな種類があるのか、表をみせていただきました。
アカシア・れんげ・みかん・ユリノキ・桜・そば・コーヒーなど、花の種類と産地がずらっと並んでいます。
実は、種類によって様々な薬効があるようなのですが、まだその研究はほとんどなされていません。「はちみつといえば花の蜜」くらいの漠然とした理解しかなかったので、改めて本当にいろいろな種類の花から集めたはちみつがあるものだと感心しながら話を聞きました。
さて、数あるはちみつの中で、このお店の一押しが、ニホンミツバチが集め、それをザルなどでこしただけのものです。日本では、養蜂といえば明治時代に導入されたセイヨウミツバチがほとんどで、在来のニホンミツバチは生息数が限られていて、貴重なものとのこと。さらにどの花ということでなく、東北地方のある山のあらゆる場所の花から集められたいろいろ混じったもので、はちみつだけ分離せずに巣まるごとをザルなどで簡単にこしたものです。
まさに山の自然が、そのままパックされているんですね。
以上の能書きを聞いたあと、早速試食。これだけ前座を盛り上げられると、否が応でも期待して味が良く感じるものなのですが、これが、
「ほんとにおいしい!」
まるごとはちみつ定食といったほうがいいでしょうか。
なんでもそうですが、とにかく手を掛けない自然の恵みというのは、本当にすばらしいです。
銀座ミツバチプロジェクトというのがあって、最近、テレビ番組でも放映されていますが、このお店も協力しているとか。
銀座にミツバチ?
花はどこ?
と思われるかもしれませんが、皇居・浜離宮や銀座の街路樹などから集めてきます。都心では農薬などを全く使用していないので、とても安心して食べられるそうですが、残念ながら量が少ないので一般にはほとんど販売されていません。
はちみつだけでなく、銀座のビルの屋上菜園の受粉に、ミツバチたちは大活躍です。ヒートアイランド対策の切り札である、ビルの屋上緑化がもっと進んで、たくさんのはちみつやそこで採れた野菜や米をより多くの人たちが食べられる日がくることを願わずにはいられません。
冬の季節は「枇杷(びわ)」のはちみつが旬だそうで、また立ち寄るのがとても楽しみです。