肉眼を通して養われる物

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

こんにちは、システム部の並木です。
すっかり寒くなった今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

ところで、私は先日ある美術展に行ってきました。
これは中国と日本の国際交流を目的とした美術展で、隔年で日本と中国で開かれており、
今年は日本での開催年でした。
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日本・中国の画家がそれぞれの作品を持ち寄り展示していますが、日本の作品は人物画・風景画が
ほとんどですが、中国の作品には故事や歴史的に有名な言葉を書いているものもみられ、
書道と絵画が一緒になっているように見えました。

案内員に聞いてみたところ、中国では「書画同源」と言って、絵画も書も起源は同じものだと
考えられており、それ故に絵画と書が一緒に展示されているとのことです。

理屈はさておき、実際の中国の絵画はとても素晴らしいものでした。
人物画・風景画などたくさんありましたが、私がとてもよかったと思ったのは中国の自然を描いた絵でした。

雨の降る中、頂上が雲がかった山が遠く見えその麓には川が流れて小舟が浮かんでいる…
そんな風景でしたが、墨だけを使って空と頂上の曇り具合に微妙に濃淡がつけられていて
とてもきれいな絵画でした。

最近はインターネット上に誰もが自分で写したり描いたりした作品を「展示」することができますが、
見るときはモニターというフィルターを通して見る写真になります。
美術展で肉筆の作品を見ることによって、その作者の気持ちや考え方を感じたり、実際の風景を想像してみることに
よって、「見るだけでない」絵画の楽しみ方が広がるような気がした日でした。

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