有言実行

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

リスク管理担当の山口です。
先週、アフリカでチンパンジーの研究を50年以上に渡って続けられている方のお話を聞く機会がありました。なんでもチンパンジーのDNAの約99%は人類のものと同じだそうです。
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この方がアフリカで研究を始めた1960年代の初めの頃は、チンパンジーがヒトと同様の「社会性」を持っていると発表しただけで大きな非難が起こるなど、社会的な特徴は私たち人類以外には決してありえない、と固く信じられていました。
それから50年近く経って、今ではチンパンジーなどの類人猿の知能の高さや社会的な行動は広く知られるようになりました。
家族に対する愛情や協調など暖かいものから、派閥を作って仲間を増やしたり、物を独り占めにしたり、自分に従わないものを攻撃するなど、嫌な行動までまさに私たちの社会に生き写しです。
国連平和大使もされているので、人類のさまざまな問題行動を憂いていらっしゃることでしょう。

さて、残り約1%の違いはというと、今ここに起こっていないことを語れる「言葉」によるコミュニケーションがそのひとつなんだそうです。つまり、昔あのときあそこでこんなことがあった、とか将来こんなことをしよう、といった内容を他人へ「言葉」を使って伝える能力はヒトだけに見られる特徴です。
日本にも昔から発した言葉に力が宿るという意味で、「言霊」ということもいわれます。仲間と過去の体験を共有し、将来のビジョンを描いてそれを伝え、協働して実現していくことは、まさに私たち人類だけが持っている能力なんですね。
普段の生活や職場でも、私たち固有の能力をフルに発揮して、仲間と素晴らしいビジョンを共有し、それぞれが目的に向かって「言葉」を発して、有言実行していこうと強く思いました。

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