この冬一番感動したこと

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

春は外を歩くのが気持ち良いです。最近、冬の間にどっぷりと溜め込んだ脂肪を吐き出すべく、外出時に訪問先の会社から一駅分歩いてから電車に乗ることを日課にしている事業開発部の辻です。

さて、気分はすっかり春ですが、今日はこの冬に感動したことの1つ、「ガーラ湯沢」のことを書かせてください。マーケティング的なお話になりますが、久々に「満足」を超えて「感動」の域に達するサービスに出会いました。
090318.JPG

2月のとある土曜日に、友人に誘われて初めて訪れました。ご存知の方も多いと思いますが、ガーラ湯沢は新潟県にあるスキー場で、JR東日本の子会社が運営しています。正直、雪質自体はそれほど良くはなかったのですが、その導線設計とオペレーションが大変素晴らしかった。

いくつかこのスキー場のユニークな点を挙げると…

「東京駅でスキー場の状況がわかる」
行ってみて「今日はゴンドラ動きません」は最悪。JRのスキー場だけに、営業状況は東京駅にて随時モニター表示。当日東京は雨でしたが、安心して新幹線に乗りました。

「早い&安い!」
東京駅から新幹線で75分という近さ。新幹線の往復チケット+リフト一日券で13,000円という安さ。

「改札を出たらそこはゲレンデ」
駅とスキー場の施設が一体化。駅に着いたらバスに乗り換えて・・・など面倒な移動は皆無。更衣室などを挟むものの、ほぼ「改札⇒ゲレンデ」といっても良い至近の距離。

「最新のレンタル設備、清潔・広大・機能的なロッカールーム」スキー場のレンタルというと、「20~30年前の古臭いモデル」というイメージ(=マイボードを持つ友人の横で大変やる気が萎える)がありますが、ここではすべてが最新モデル。ロッカールームもゆったり広々、かつ入力式のキーのため「鍵」を持ち歩いたりする必要なし。

「決済はすべてスイカでOK」JR東日本直営なので、東日本圏ではすっかり定番になりつつあるスイカで、食事なども含めてほとんどの買い物可能。ジャリジャリ小銭をもって滑る必要なし。これは思った以上に便利。

「(おまけ)新潟の美味しい地酒」
地元の酒蔵がお土産屋さんで試飲サービスをやっており、酒蔵で働く若い女性(20代後半?)とお話しする機会がありました(聞けば、一念発起して一般企業から酒蔵に転職したのだとか)。「私が作ったお酒です!」と自信をもって勧める笑顔が大変素敵でした。世界一美味い酒は「働いた後の酒」というのは定説ですが、「作り手の笑顔を思い浮かびながら呑む酒」というのも最高でした。(帰りの新幹線でしっかり呑んだくれました。)

以上、私の知っているスキー場とは完全に一線を画し、面白い要素がたくさん詰まった場所でした。まとめると、「ちょっと明日スキーに行きたいな、でも渋滞とかめんどくさいな」という微妙な「①消費者ニーズ」を喚起し、「(スキー場にいるときだけでなく)家に帰るまでがスキー」という当たり前の事実に「②一貫した計画性」で応え、それを実現するために「③巨大資本を投下」する。これが成功要因かと。

地酒屋のお姉さんのように所々に微妙な「人間味」も醸し出しつつ、「すべてが計画され尽くしている」。誰が作ったのか知りませんが、サービスの作り手としての凄みが感じられました。

駅とスキー場をくっつけるのはJRしかできないので反則技な気もしますが(笑)、今回は色々とお客さまの心をつかむビジネスのやり方を、学ばせていただきました。ライフネットでも頑張ります!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加する
  • Twitterでつぶやく

ページの先頭へ戻る