妊婦の通勤

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

こんにちは。法務部の片田です。
結婚して6年。念願の赤ちゃんを授かりました。妊娠5カ月。
だんだんとお腹が膨らんできて、胎動も感じられるようになりました。
先日くしゃみをしたら、お腹の中で赤ちゃんが「くるくるくるー」と激しく動いたので、おもしろかったです。きっとびっくりしてしまったんですね。
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つわりの時期、一番つらかったのは、やはり朝の通勤電車でした。
一番混雑している時間を避けて、一時間早めに出勤しているのですが、座席に座るどころか、つり革にさえつかまれないこともしばしばです。
妊娠3カ月の頃から、バッグにマタニティマークをつけて通勤していましたが、
人が密集して立っているし、座っている人も、本を読んだり眠ったりしているので、ほとんど気付かれません。ですが、一人だけ、気付いてくださった方がいました。
ちょっと強面の紳士なのですが、その方の座席の前で立っていた訳でもないのに、わざわざ声をかけて席を譲ってくださったのです。当時は、混雑した電車で立っているのに耐えられず、途中下車して休憩するような状況だったので、本当に助かりました。

しかし、朝の通勤電車なので当然と言えば当然なのですが、私とその紳士は、毎日同じ電車に乗り合わせてしまうのです。
ふらっと何も考えずに、いつもの電車のいつもの車両に乗ってしまうと…
私の顔をおぼえていて、ちょっと離れた位置にいても、必ず席を譲ってくださるのです。
本当に、本当に、心の底から有り難いのですけれども、
混んだ電車で座席を確保するのがどれだけ大変か、
通勤電車内で座ったひとときが、電車通勤者にとってどれほど大事なやすらぎのひとときか、
それがわかっているだけに、毎度毎度譲っていただくと、申し訳ない気持ちになるのです。
最近は、つわりもおさまって体調がいいので、なおさらです。

一方、帰りの電車では、朝より少し空いていることもあって、2週間に1度くらい、席を譲ってくださる方がいます。
転ぶのは危ないので、つり革につかまろうと、どうしても座席の前に立つことが多いのですが、「マタニティマークをつけた人が自分の前に立ったら、『席を譲れ』と言われているようでイヤだろうか」と想像してしまいます。なので、ついつい、眠っていて気付かなそうな人の前に立ったり、座っている人からマタニティマークが見えないように、なんとなく手で隠したりしてしまうのです。

それなら、マタニティマークを着けなきゃいいじゃない、と思うでしょ?そうもいかないのです。
混雑した電車の中では、押されたり、ぶつかったりすることが日常茶飯事です。
そんな中で、「妊娠している人がココにいるのでちょっと気をつけてね」というのだけは、周りに気付いてもらいたい、そんな気持ちがあるのです。
親切にされれば恐縮して申し訳なく思い、にもかかわらず、親切にしてほしいとアピールしてしまう…本当にわがままな妊婦です。

でも一つだけ心に決めたことは、出産後、マタニティマークをつけている妊婦さんを電車内でみかけたら、絶対に席を譲ってあげよう、ということ。どんなに恐縮したとしても、気付いてくれたこと、気遣ってくれたことは、やっぱりうれしいですから。

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