遊ぶ人

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

ホモ・ルーデンス(Homo Ludence) = ラテン語で<遊ぶ人>。

同名の著書の中でオランダの歴史家ホイジンガが、<遊び>を切り口に、人間とその活動全般(文化・芸術・法律・戦争…etc.)について考察を試み、大きな反響を呼んだのは1938年のこと。 爾来70余年、人の本質は「遊び」にある、と言う彼の主張はやはり正しかったようです。


…なんて、たまにはちょっとアカデミックな匂いのする書き出しもよいかもと思ったのですが、やはり何事も知ったかぶりはいけませんね。「ホモ・ルーデンス」、これから読みます、堅田です。

さて、「なんでわざわざそんなことを…。」と思わずにはいられないような、一見風変わりな「遊び」の要素は、スポーツにはつきものですが、先日ライフネット生命の仲間と参加したあるイベントでその認識を新たにしました。

そのイベントとは、去る8月21日に開催された「葛西臨海公園ナイトマラソン」です。

このマラソン大会、「ナイトマラソン」の名の通り、照明もまばらな真っ暗な公園の中を10km、周囲の景色も楽しまずに(と言うか、楽しめずに)、ただただゴールを目指して走り通すという風変わりな大会です。

photo090928.jpg

(写真はスタート直前の様子…と言っても、ほとんど何も見えませんが。)


一体、誰が考え出したのか分かりませんが、これもいつもと違う、ちょっと変わったことに挑戦してみよう、という人間の本質、「遊び」の形式の一つなのかもしれません。

「8月下旬」・「金曜日」・「夜7時」という、普通であればそろそろ「ビアガーデンで乾杯!」な時間に、都心を離れ、夕闇に沈まんとする公園に集合した”もの好き”ランナーは、その数なんと1,300名。

「もの好き」率の高さには定評のある(?)当社からも、ランニング大会初出場を含む9名が出走しました。

「あれ、今年は冷夏じゃなかったの…?」、と誰もがぼやきたくなるような、蒸し暑いコンディションではありましたが、普段の練習の成果をしっかりと発揮し、全員無事にゴールすることができました。

「マラソン大会」=「秋の休日の午前中」という常識から大きく外れたイベントではありましたが、サウナ状態の厳しいコンディションの中、それぞれ、この真っ暗なコース上のどこかで頑張っているに違いない仲間の存在を励みに最後まで走り抜けたことで、また少し、チームの結束も強まったような気がしています。

2008年7月のランニング部発足から1年ちょっと。 こうしてスポーツが会社の日常の一部となりつつあることは本当にうれしいことですが、たまには「非日常」に挑戦する遊び心も大切だということを感じた次第です。

ちなみに、「スポーツ」の語源はラテン語で「遊び・楽しみ・気晴らし」などを意味する”デポルターレ<deportare>”だとか。 とすれば、ホモ・ルーデンスもきっとスポーツ好きに違いありませんね。

企画担当 堅田 航平

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