保育園事情

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

こんにちは。法務部の片田です。

出産を2月に控え、産休・育休に向けて業務の引継ぎを進める一方、復帰に向けて保育園探しを始めています。
保育園の待機児童の問題は、生涯働き続けたいと考えている女性の一人として、以前からとても気になっていました。ですが、実際に赤ちゃんを授かるまでは、保育園に入れるのは大変らしい、という漠然とした不安でしかなく、必要に迫られて実際にいろいろ調べてみると、知らないことがたくさんありました。
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認可保育園と無認可保育園の違い、無認可保育園の中にも自治体の一定の基準をクリアして補助金を受けている保育園とそうではない保育園があること、母乳育児に対応してくれるところは少なく入園する前にミルクを飲めるようにしておかなければならないこと、などなどです。

一般的に、保育園は4月に一斉に学年が上がるため、4月に各年齢の定員が空きます。
例えば、ゼロ歳児の定員が10名だとしたら、これまでゼロ歳児クラスだった10名は4月に1歳児クラスに上がり、ゼロ歳児の枠はまるまる10名空くことになります。
そこで、認可保育園の4月入園に関しては、前もって一斉募集が行われます。前年の11月頃に書類を提出すると、選考が行われ、それぞれの家庭の事情によって優先順位の高い人から、保育園に入園する権利が与えられるのです。
4月以降の入園についても、随時申し込むことができますが、実際には4月の一斉募集で定員が埋まってしまい、その後はキャンセル待ちのような状態になるので、いつ入園できるのか(つまり、いつ仕事に復帰できるのか)はとても流動的になります。

私の場合、出産予定が2月なので、4月入園だとすると、2ヶ月になるかならないかの赤ちゃんを預けることになります。実は、それに関してはとても悩ましく思っています。少なくともまだ離乳食が食べられない半年くらいは、自分の手元で見守りつつ、母乳で育てたいというのが正直な気持ちだからです。
ですが、ゼロ歳児の4月入園を逃すと、仕事に復帰できる目途が立ちづらくなってしまうことを考えて、とりあえず4月入園の一斉募集に応募しました。この選考で入園定員からあぶれてしまうことも十分考えられますし、もし運よく入園資格を得たとしても、実際に入園させるかどうかは、本当に直前まで悩むと思います。

役所の保育園担当の方は、「ここ10年くらいで毎年のように保育園が新設されて、定員はどんどん増えているのだけれども、待機児童は一向に減らないね。新しい保育園ができると、その分需要も増えるようで」とおっしゃっていました。これは、働きたいのに環境が調わないためにそれが叶えられなかったり、機会さえあれば働きたいと考えている人はまだまだいる、ということの証明だと思います。

自分に働きたいという気持ちがあって、会社側もそれを応援してくれていたとしても、実際に育児をしながら働き続けるということは、本人や家族の努力だけでなく、いろいろなことを割り切ってあきらめたり、運にたよったり、ということも必要になってくるんだなぁ、とつくづく思います。
常に最善の選択ができて、それに対して120%の力を発揮することができて、その上強運な人でなければ、育児と仕事を両立できないような社会はおかしいですよね。普通の人が、安心して育児と仕事を両立できる社会にしていきたいと心から思います。


写真は、会社の近所のカフェで出してくれたランチのデザートです。
お店側には何にも伝えていないのに、大きなお腹とマタニティマークを見て、さりげなくお祝いしてくれた心遣いに感激しました。

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