あいさつおじさん

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

毎朝ほぼ同じ時間に通る通勤路。現在の家に越してきてから8年半。
いつの頃からだったか定かではないのですが、ご定年後に毎朝ウォーキングを日課とされていると思しきおじさんがいます。
そしてそのおじさんが、通勤・通学をする付近住民にすれ違いながら元気よく「おはよう!」とあいさつをしてくれるのです。

実はお見かけした初めの頃は、朝で余裕もなく、どこか避けるようにサッーと人に紛れて通り過ぎていたのですが、ある日こちらから「おはようございます!」と声をかけてみました。
おじさんの方も私が通り過ぎることはもちろんご存知だったようで、また、(あいさつは無理強いしない)と大人な対応をしてくださっていたようで、ともかくその日からあいさつを交わす顔見知りとなったのです。

駅に向かうほんのわずかな時間、おじさんの様子を見ていたら、あいさつを交わす年齢層が老若男女、学生から社会人、小さい子どもを連れた夫婦など実に幅広い。
今さらながら地元民にちょっと知られた存在であることを、思い知らされました。

今のように暑い日も、逆に真冬の寒い日も、雨の日、風の日、趣味とはいえ毎日歩くこと、声をかけることを幾年も継続されているそのパワーが素晴らしいと思いました。
人間は飽きっぽい動物ですから、とかく正当な理由を自他ともにつけながら、目新しいことや場合によっては自分が楽な方に流されていく傾向が強いというのに。
地味に何年もコツコツと同じ事を続けることは、たやすいことではないことを私たちは知っています。

一方で世知辛いこの世の中、地元の何の変哲のない日常の営みを、あいさつというコミュニケーションを通じ見守ってくれているようで、どこか安心感を覚えます。
静かに心の中で感謝したいと思います。

気がつけば随分とスリムになり、益々健康的に見えるおじさん。
逆におじさんからは、自分はどのように日々映っているのかしら?
なんて想像してみると結構複雑なようなまた面白いような。。
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マーケティング部 高尾 美和


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