ゴルフ道(といいつつ武道の話)

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

ライフネットには運動部が8つあるのはもはや有名な(?)話ですが、その中の「ゴルフ部」は実はゴルフ部ではありません。クラブ名は「ゴルフ道」です。道を究めたいという意図で、わざとそうしています。
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もともと私は高校大学と弓道をやっていたので、弓を通して武道の基本を叩きこまれました。
日本の弓は戦陣の中で発達しながら、儒教の影響下、技から道へと進んだものであって、技には倫理はないけれども、技術は倫理を伴うので、単なるスポーツではないよ、というところが原点です。

弓道においていくつか重要なことは・・・ (参考:弓道教本)

【至誠と礼節】
現代の弓道は武器や狩猟の道具でなく、身体の強健さや礼節・信義・克己・謙譲等の精神を養い日常生活を豊かにすることである。
的に中てたり人に勝つことよりも、正しい信念に基づき誠を尽くすことが大切で、これらのことを心に銘じ修練に当たること。

【三位一体】
心気・身体・弓技の三者が合一して一体となること。
弓道における修練とはすなわちこの完成を目指す過程。

【真善美】(三位一体の先にある最高到達点)
真とは、偽らないことであり、真の弓は弓の冴え、弦音(放った時の弦の音)、的中(的に中ること、またその音)によって立証される。
一射ごとに真を求めてゆくのが弓の道である。

善とは倫理性をさす。弓によって親しみ、共同し、和平をなし、心の平静を失わないことが必要。

真なるものは美しく、善なるものもまた美しい。

要するに、的に中てる技術だけではダメで、精神も充実し、一連のプロセスにおける作法正しく、そして技が充実して初めて完成するということです。逆に言えば、精神の充実と作法なくして、結果として的に中たっても、それはホンモノではない、追求すべき目標ではないということです。

ゴルフを始めて日が経つにつれ、弓道と似ているなぁと感じることが多くなりました。体幹、特に重心としての丹田の捉え方、フィニッシュに全てが体現され、その際に今のショットを噛みしめる(弓道においては「残身」と呼びます)などはフィジカル面ですが、特に精神の充実や平常心、マナーや作法の点で共通して参考になることが多く、本質的なことは時代や文化を超えるのかもと感じ入ります。

今日、競技として両者に一番共通していることは、たとえ団体戦であっても、突きつめればどう頑張っても自己で完結するしかない自分だけの戦いであるということでしょうか。何が起こっても自分のせい、というのは清々しいけど厳しい。そここそが魅力なのですが。

大層なことを書いていますが、とりあえずフェアウェイウッドの打ち損ないをなくしたいです。
なんと低レベルであるか。

総務 川越


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