こんにちは。名代です。
幼いころ、会社帰りの父がときどきお土産を買ってきてくれることがありました。
「ショートケーキ」だったり、「チョコレート」だったり、色々あったように思いますが、心のベストテン第1位は、ダントツで「ヒロタのシュークリーム」でした。
細長い箱にちょっと小振りなシュークリームが4つ入っているアレです。
3人兄弟だと4つ目をだれが食べるのかで揉めるアレです。
なんといっても、「カスタード」と「チョコレート」が不動のツートップ。
「ツインフレッシュ」っていうのもありましたね。
すみません。わからない人には全くわからない内容になってしまいました。
関西人にとっては、「ソウルフード」ならぬ「ソウルおやつ」といっても過言ではないと思うんですが、関西出身以外の方にはなじみが薄いかも。
妻（福島出身）に、「ソウルおやつ」を尋ねてみると、「ままどおる」と即答でかえってきました。
「ままどおる」も、文句なくうまい！ですね。
ただ、私が食べたのは大人になってからでして、大阪にいる頃は存在さえ知りませんでした。
逆に、妻も、「ヒロタのシュークリームって何？」という状態でしたが。
みんなが知っているわけではないけれど、その土地や時代と密接な関係性をもつ、一人一人にとって「特別なおやつ」ってあるんですよね。
東京に出てきて十数年。かろうじてまだ大阪在住歴の方が長いのですが、もうすぐ人生の半分が東京生活になります。家族や昔の友達と会話するときを除けば、ほとんど関西弁も出ないし、大人になってから暮らしたことが無いから特に大阪の街に詳しいわけでもありません。
でも、幼い時に「見て・聞いて・食べた」ものは、自分というものの真ん中に揺るぎなくあるんだな、と。日曜日の夕暮れ、シュークリームを食べながら、そんなことを考えていました。
あ、今度の週末は、八重洲のふくしまショップで「ままどおる」も買ってこなくちゃ。
あなたの「ソウルおやつ」は何ですか？
