救世主

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

コンタクトセンターの西村です。

とある日曜日の昼下がり、財布を落としてしまいました。

短パンの後ろポケットに入れて自転車で走っていたのですが、どうやら道の起伏で軽くバウンドした際に落としたと思われます。
後から確認すると、これは落ちてもおかしくないねというぐらいの浅い入れ方にしかならないポケットでした。

「あっ 無いわ。」
すぐに気付き、最後に財布使った場所から5分も経たないくらいだったので来た道を戻って探します。
ありませんでした。
ほんのわずか前なのでどっか落ちてるだろうと何度か行ったり来たり。
ありません。
最後にお店に立ち寄ったので、そこで落としたかもしれないと思い落とし物なかったか聞いてみるも、今日は財布の落とし物ありませんと。

またやってしまった。
以前飲み屋のトイレに置き忘れて紛失して以来の失態に徒労感を感じ、こんな一瞬でも無くなるんだなぁ、財布本体とお金以外返してほしいなぁと思いながら一旦帰宅。

一息ついてから銀行やカード会社に連絡し、口座やカードの利用を停止してもらいました。
しばらく反省後、ひとまずこれでよしとして、前回も結局見つからなかったし、出てくる訳はないとは思いつつ、一応駅前の交番に紛失届を出しに行くことにしました。

2.3人のお巡りさんがお仕事されてる交番へ入り、ぱっと机の上を見ると、そこには私の財布が置いてありました。

「あった!!!  救世主(メシア)・・・」

気分は急上昇。日差しが急に明るく、世界がクリアに見えたのでした。

お話を聞いたところ、ご年配の女性の方が拾って届けていただけたということでした。
早速お礼と感謝をしたいと思いましたが、携帯電話などもお持ちではなく、特に謝礼も不要で、ご住所だけ残されて行かれたそうで、ただ受け取られたのであれば連絡だけいただきたいということでした。

帰りに葉書を購入し、お礼の言葉を丁寧に書いてポストへ投函しました。
本当に助かり、救われた気分になりましたので、感謝の気持ちが伝われば何よりです。

この時世、財布落としたらまず出てこないだろう。どうせ誰かが取ってっちゃったんだろう。
私の心は腐ってました。人の基本的モラルを軽んじ、甘く見ていました。

人間やっぱ捨てたもんじゃない。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加する
  • Twitterでつぶやく

ページの先頭へ戻る