そんな若い人で大丈夫か?

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

こんにちは、マーケティング部の吉沢です。

最近、世の中の幅広いトレンドを肌で感じ、未来について考えるという目的で、友人たちとの企画にて、様々な分野(事業会社、NPO、コンサルタント、海外経験者、大学生、弁護士、官僚、、、)で活躍される60人程の方をお招きし、ワールド・カフェ形式と呼ばれる方法での、大規模な話し合いの機会を持ちました。
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このイベントの主題は、今年前半のベストセラーである「SHARE」という書籍で触れられている「共有」というテーマについてだったのですが、話し合いに参加する中で、この主題とは別の、ある発見がありました。

それは、「(何歳を境にするかはさておき)年配の方の、”若い人”に対する捉え方が、あまりにステレオタイプであり、少なくとも自分の感じている実態と、かけ離れている」ということでした。

例えば、

「最近の若い人は、ろくに挨拶ができないからコミュニケーションが・・・(私:自分の周りの大学生達は、みんなしっかりしている。しかも、挨拶ができない人は、年配でもゴロゴロ・・・)」

「一部のトップ層しかFacebookとかTwitterは使っていなくて、若い人の間でソーシャルが・・・というのは、ごく一部での話(私:いやあ、Twitterとかを検索してみると、ものすごいラフな文章(?)でやりとりしている人も含め、かなり浸透していると思うけどなあ。年代が上がると、確かに使う人は一部に限られている、かも、しれないけれど。)」

といったところでしょうか。

さて、なぜこういったことが起きるかということをメカニズムで考えてみると、こんな感じなのかもしれません。

1.よほど自分から積極的であるか、よほど魅力的で無い限り、日常生活で年配の人が若い人(定義は様々ですが)と接して、密な会話をする機会は中々ない
2.というわけで、若い人のファクトや考え方といった情報がほとんどないため、「自分がやっていること」を若い人がパッと見でやっているかどうか、で判断をする
3.そこで欠けていることと、ありがちなニュースなどでの悲観的な内容をクロスさせて、悲観的なシナリオをつくる
4.そういう組み合わせで「若い人は大丈夫か?」という姿勢が、行動や態度の節々に見られるようになる(実際、今回のイベントでもこういった場面を複数お見受けしました)
5.そういう人と敢えて交わるインセンティブが”若い人”には無いため、益々”若い人”のファクトを捉える機会が減る
(以下、1~5を繰り返す)

このメカニズム、振り返ってみると、誰にでも起きておかしくないのでは?と思います。

そこで、自分への戒めを含めて、こんなリストを作ってみました。

質問 回答
最近三ヶ月の間で、若い人と雑談をしていない はい/いいえ
最近三ヶ月以内では、若い人から「こんなことが最近あるんだよ」といった新たな情報や流行を会話を通して聞いていない はい/いいえ
若い人と会話をする場合、それ以外の人と会話をする時に比べて、断定的な口調になっている はい/いいえ
「最近の若い人は・・・」という風に、”若い人”を一色単にして語っている はい/いいえ
最近三ヶ月、若い人から飲み会や食事などに誘われていない はい/いいえ

このリスト、周囲でちょっと試してみたところ3つ以上「はい」にチェックがつくと、「若い人は大丈夫か?」というスパイラルに入る恐れが高そうです。

さて、みなさんはいかがですか?

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