休日のクリスマスと社会の絆

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

明日からクリスマスまで3連休ですね。

クリスマスと言えば、イギリスにいたときのことが強く印象に残っています。
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※オックスフォードストリート(ロンドン)のイルミネーション(2007年12月)

ロンドンの12月25日は、全ての地下鉄やバスが止まり、どこのお店も閉まっていた記憶があります。
日本ではクリスマスでも平日なら普通に働いている上に、1月1日でも比較的多くのお店が開いていて、地下鉄が止まるということもなく、むしろ初詣のために深夜も鉄道が動いているという感じなので、クリスマスが休みであることに加え、街の機能がすべて停止するような日があることに不思議な感じを持ちました。

また、日本では、12月25日まで街全体が思いっきりクリスマスモードですが、 日付が変わったとたん、多くのお店では西洋風の飾りが取り払われ、 純和風のお正月モードに切り替わるイメージがありますが、ロンドンでは、25日を過ぎてもクリスマスの余韻が残ったままで、当然のごとく日本みたいな「お正月」という雰囲気はありません。26日もボクシング・デー(Boxing Day)という休日で、ほとんどのお店は閉まったままで、地下鉄やバスもほとんど動いていませんでした。

このように店が閉まり、交通機関が止まっているということは裏を返せば、皆が休んでいるということで、家族や親族が集まりやすいということなのだろうなと思います。
みんなが休む時期というと、日本なら盆や正月、中国なら旧正月といったところでしょうか。
今年の漢字(日本漢字能力検定協会発表)は”絆”が選ばれましたが、普段、離れている者同士が一緒に集まれる機会の前提として、皆が一緒に休んでいるという環境は必要なのでしょう。
日本、欧米、中国で時期は違えど、みんなが一斉に休むのは、宗教的色彩を超えて社会の絆なり、親族関係なりを維持していくうえで必要なことなのかもしれません。
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※表参道(東京)のイルミネーション(2011年12月)

このような関係性を意味する”絆”と言えば、世界的に幸福度の指標づくりが進んでいるそうで、わが国政府でも幸福度に関する研究会ライフネット生命保険サイトの外へ移動します(新しいウィンドウが開きます)がなされ、そこでまとめられた試案において関係性が指標群の一つとされています。確かに、全く関係性のない10人がそれぞれ1人で3万円の外食をして30万円消費するのと、親族なり地域の友人が10人集まって飲食代に5万円かけるのとを比べると、経済的指標では前者の方が上ですが、後者の方が幸福度は上なのだろうと思えるので、こういった幸福度指標という考えが出てくるのもよくわかります。もちろん、食べ物などの資源がうまく分配されるためには一定の経済活動が必要なので、経済的指標を無視していいということにはならないのですが。

そんなことを考えてはみましたが、幸福度など意識していない時期に、自然と、今度の連休は、親戚の家でクリスマスパーティーをし、年末年始は福島で親戚と会う予定ができていました。お正月には、年中無休らしいアクアマリンふくしまライフネット生命保険サイトの外へ移動します(新しいウィンドウが開きます)に久しぶりに行ってみようかなと思っています。

法務部 木庭


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