出口のコート

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

先日、出口がいつも通り、行脚に出かけるときのお話です。

出口は行脚に行くとき、いつも大きな名刺をたくさん入れた鞄を持ち、地図をジャケットの胸ポケットに二つ折りにして入れ、部屋の電気を消して、「それでは、行脚に行ってきます。」と言い、出かけていきます。

ときどき、携帯電話を忘れますが。

そして、周りにいるスタッフは、皆、「いってらっしゃい!」と声をかけます。
ときどき、忘れ物をして、小走りで戻って来ますが。

その日も、出口はいつものように大きい名刺をたくさん詰めた鞄を持ち、部屋の電気を消して、「それでは、行ってきます。」と出て行きました。

そしてドアの近くにいたスタッフは、皆で「いってらっしゃい!」と、いつものように声をかけました。

ドアが閉まった瞬間。

「何、あのカッパみたいなコート?」
その日は、たまたま岩瀬もその場にいたのです。
「あのコートないよね。新しいの、買ってあげたら?」
スタッフ皆、大爆笑。

「実は僕も昔から、あれはないなって思ってた。」
「初めてあのコート見たとき、結構びっくりしたんです。」
「本当にカッパみたいだよね。」

皆が胸の奥の深いところでずーっと思っていたことを、岩瀬がさらっと口にしたのでした。

ちなみに、出口本人はそのコートをすごく気に入ってようで、その理由は:
・軽い
・安い
・暖かい

確かに、機能性から言うと全く非の打ちどころがないコートです。ポケットも付いていて、軽く、丈夫で、そして恐らくとても暖かいのだと思います。しわになる心配もないですし、雨が降っても大丈夫。そもそものコートとしての役割は、十二分に果たしています。

そんなある日。岩瀬の発言で皆が大爆笑してからは2週間ほど経った頃だと思います。

出口が初めて、違うコートを着て来ました。
それは上場前の大事なお出かけが多い時期の初めの頃でした。

コートは、いつもの軽く安く暖かいコートに比べ、長く、重く、落ち着いた茶色の所謂ビジネスで着るようなコート。胸にポケットがあり、襟の一部が少し色の違う、お洒落なコートです。

スタッフもやはりいつもと違うので、「なんか今日、出口さんがいつもと違うコート着てるね。」
とちょっとだけ話題になりました。

その日から2~3週間。いつもと同じように鞄、地図、携帯を持ち、「それでは、行ってきます」と言い、皆の「いってらっしゃい!」に送られ、茶色のお洒落コートを身にまとい大事なミーティングに出口は出かけて行きました。いつもと同じ動きをして、いつもと同じことを口にしているのに、でもなんでこんなに違うのだろう?

またそんなある日。
いつものカッパみたいなコートが復活しました。
大事なお出かけが一段落したからでしょう。

そして、なんだかそのコートを見て、私はほっとしました。

噂のカッパコートです。手首がマジックテープでキュっとできるのがポイントです。↓
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総務部の社長秘書千浦でした。

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