短歌のススメ

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

はじめまして。総務部の関根と申します。

履歴書の趣味欄に"短歌"と書いたら、社長の出口との面接の際に「ライフネットの社員は個性的で色々な趣味をもっていますが、趣味が短歌の人は初めてだと思います。」
といわれましたので、初ブログのテーマは短歌にします。

大学生の時に短歌の会を主宰している歌人との出会いがあり、"毎日の生活を大事にし、 それを基礎に短歌を作っていこうとする人であれば、入会できる"という入会資格が、毎日を無駄に過ごしていた私の心に響き、短歌をはじめることにしました。
それから十数年、細々と短歌を続けていて、ここ数年は5歳になるわが子の育児日記代わりに短歌を詠んでいます。

われ一人 湯槽に浸かり 水嵩の 低さに吾子の 体積を知る

これは、わが子の生後8ヶ月の頃に詠んだ歌です。
当時は初めての育児で睡眠も食事も行動も子どもに合わせなければならない生活の大変さと、子どもの成長や病気など初めて抱く種類の不安が多く、気の休まらない毎日を過ごしていました。
沐浴の時期を経て、わが子と一緒に入浴するのが日常になり約半年が過ぎた頃、久しぶりに一人でお風呂に入る機会がありました。やっと一人の時間が持てて、心からリラックスができたと思った矢先に、いつもよりお風呂の湯が少ないことに気付き、”今ここに一緒に居ない”ことを知らしめる子どもの存在感の大きさにただただ驚き、自分が母親になったことを実感させられました。
先の短歌には自分の感情まで上手く盛り込むことは出来ませんでしたが、その後は子どもの成長を感じる時や母親として迷った時にはいつも心に浮かぶ一首となり、自分の育児の原点になっている気がします。

短歌は、何か心動かされることがあった時に五七五七七の語句に収まるよう言葉を選びながら考えるので、その出来事がより深く脳裏に刻まれると思います。写真を見返すと当時の事を色々と思い出すように、いや、それ以上に短歌は後でよみ返すと当時のことを思い起こせる気がします。
みなさまも、時には、動画や静止画などレンズを通して残す事が難しい出来事があった時に短歌を詠んでみてはいかがでしょうか。

こんな私ですが、今後ともよろしくお願いいたします。


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