これを顧客本位と呼ばずして

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

世の中には”お客さまのために””顧客本位”をかかげるあまたの会社・サービスが存在します。
顧客満足度を上げるため、製品自体を磨いたり、サポートサービスを競ったり、顧客サーベイを実施したり、あの手この手のアプローチがありますよね。

そんな中、足を運ぶごとに毎回、感服させられるお店について、書いてみようと思います。

場所は品川区某所。
飲食店が立ち並ぶごちゃごちゃした裏通りにその居酒屋はあります。
最初に入ったきっかけは、とある友人の居酒屋マスターが、ここのつくねは半端ねぇよ、と教えてくれたから。決してオシャレとは言えない店構え+店内。丸椅子が40席くらいぎゅうぎゅう並び、蛍光灯はむき出し。
日がまだ低くない早い開店にもかかわらず、サラリーマン諸氏やいい感じに出来上がったオジサマたちがひしめく。
お客さんキープの焼酎ボトルがそこここにずらりと並び、おサイフに優しい200-300円台のおつまみメニューの短冊に圧倒される。
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あー正しい日本の居酒屋だ。(個人的趣味ですが)

でですね。
店員さんが、とにかく凄いのです。
いつも決まった店員さんが何人か。わりと大柄なベテランさんがきびきび、所狭しとサーブに動きまわる。
オーダーから飲み物が出てくるまでがとにかく早い。だいたい15秒。1分以上待たされたことがない。
ちょっと目線を送るとすごい速さでやってくる。グラスが空くとサーブの合間に声かけてくれる。
奥のテーブルに皿を運びつつ、行き帰りにそれぞれ2、3オーダーをこなす。オーダーを取り、厨房に伝えつつ、新入り君ぽいスタッフの教育も(何やってんだよ、早く!的な)やってる。
テーブルの上やトイレはいつもキレイ。

女性客が少ないせいか、私は3回目には個体認識され、座ると「ミッフィーちゃん」のマイボトルが出てくるように。2、3回一緒に行った友人が、ある時1人で店に入ろうとすると、満席だったため断られた、が、次回何週間かして訪れたところ「この前は悪かったな」と声を掛けられた。
そしてお会計は1人だいたい2千円台。
どれもがものすごく美味しいというわけではないのですが、メニューが豊富なのと、焼き立て揚げ立てだしこの金額だしで毎回満足度はかなり高いわけです。

彼らのモチベーションは何かとよく考えるのですが、やっぱり”プロ意識”なのだろうと思います。
こっちはお代もらってんだし、やることはきっちりやるわけ、客商売ってそういうもんだろ、という意識。
この場は自分が預かって、任された以上言い訳しないでやるのだ、という責任感。

見た目やふわふわしたカッコよさではなく、回りくどいこともせず、本質で勝負。
私たちもそうありたい。

企画の川越でした。


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