運命の靴

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

コンタクトセンターの三宅です。

数年前、靴職人になろうと考えていた時期がありました。
靴学校のパンフレットを取り寄せ、学校見学に行き、仮申込書まで出しました。

その頃の私にとって、靴は人生の最優先事項だったのです。
「とにかく自分の足に合う靴がほしい!」

その昔、10~20代の頃は、完全に見た目重視で靴を選んでいました。足に合っていなくてもおかまいなし。ただ、外反母趾なので、親指の根元など当たるとちょっと痛い。そこでいつも幅広の靴をゆったりめに履いていました(これが後に災いを招きます)。

30代半ばを過ぎた頃から、よく足がつるようになりました。
そして繰り返される頭痛&首痛&腰痛。

当時は原因がわからないので、あらゆる病院に行きました。でも異常なし。
藁をもすがる思いでたどり着いたスポーツ整体の先生に言われた一言が、
「あー、靴がだめだね。このままだとそのうち歩くだけで痛くなるよ。足も、腰も、首も、頭も全部つながっているんだよ。とにかく足に合う靴を本気で探しなさい。」

それからの私は、まさに靴をもとめて三千里の毎日です。
幾度ウェブで「靴  外反母趾  痛くない  東京」で検索したことか。
それでもなかなか見つからず、もう靴職人になって自分で作るしかない!と思い詰めたのはこの頃です。

しかし私は人一倍飽きやすく、手先も不器用です。
「靴職人なんて絶対ムリ」とみんなに大反対されていた頃、運命の靴と出会います。

そこはとある健康靴の専門店でした。
ここで私の足は「外反母趾」に加えて、「甲薄」「幅狭」「かかと小」だと知ります。
甲薄で幅狭なのに、ゆったりとした靴を履いていたので、靴の中で足が泳ぎ、どんどん外反母趾が広がって悪化したらしいのです。

また、「甲薄」「幅狭」は日本人には珍しく、日本の普通の靴はおおかた何を履いても合わないでしょうとのこと。ヨーロッパの靴は甲薄めですよと聞き、さっそく試着したところ、確かにいつも違和感がありません。ピッタリ。

・・・お、おまえ、ここにいたのかーーーっ!!!と運命の靴を抱きしめんばかりに感激したのでした。

さてここで「外反母趾」「甲薄」「幅狭」「かかと小」で悩んでいるみなさまへ、靴選びのポイントをお伝えします。
(普通の方の靴選びのポイントとしても使える?かもしれません。使えないかもしれません。)

●土踏まず部分に隙間ができず、下からぐいっと支えられているか
●かかとと甲がしっかり固定されているか

土踏まず問題を解決するには、中敷き(インソール)がとても大切です。
私はインソールを整形外科で自分の足裏に合わせて作ってもらったところ、その後、全く足がつらなくなりました。そして頭痛も。そこまでしなくても、市販の靴でインソールが土踏まずにそった形になっているものもあります。

かかとや甲の問題については、靴の木型が大切です。
靴は国やメーカーによって、基本となる木型が違うようです。私はどこも同じだと思っていたのでびっくりです。私が履いているのは主にドイツの靴です。ドイツには足に問題がある人向けのメーカーがたくさんあるようで、それだけデザイン的にも選択肢が広がり、けっこうかわいいのもあるので助かっています。

今の悩みは、ドイツ靴を扱っているお店が限定されていること。
今後、もっとそういうお店が増えるといいなあ。ないなら自分で作ろうかなあ。
・・・とまたも叶わぬ野望を抱く三宅でした。

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