世界報道写真展

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ライフネット生命 スタッフ

もう1ヵ月も前のことですが、世界報道写真展へ行って来ました。
ご存知の方も多いと思いますが、世界報道写真展は毎年開催される世界報道写真コンテストの受賞作品を展示するもので、報道写真と言ってもニュースに限定されることなく、現代社会の問題やポートレート、スポーツ、自然など9つの部門に分かれており、さまざまな角度から1年のうちに世界で起きた事柄を写真で見ることができます。

2012年、今年の展示内容はエジプト、リビアに代表されるアラブの春に関する写真が多く、もう70年近く民主主義国家として平和な日々を築いてきた日本の日常とは遠くかけ離れた生活を送る人々の生々しい姿を垣間見ることができました。

また、個人的に衝撃的だったのがイエメンの児童強制結婚を扱った写真です。
10歳にも満たない少女が20歳も年上の男性と強制的に結婚させられているという衝撃的な事実。
この児童結婚はイエメンでは伝統的に続けられている制度で、少女の両親ですら当然のこととして捉え、拒否しないとのこと。もちろん少女たちに拒否権はなく、結婚のために学校を辞めなくてはならず、就業どころか就学の機会まで奪われてしまうそうです。

日本では起こりえない事象、事件をこの写真展で目の当たりにする度に、普段自分自身を取り巻く環境がいかに恵まれているか実感するのと同時に、自分自身に何かできないか何ができるか、もやもやとしながら美術館を後にしています。

来年2013年の写真展には、おそらくシリアの内戦の写真が数多く取り上げられるだろうと予想していますが、シリアは私の中で再び訪れたい国の1つなので、早く内戦が終結して、平和な生活が戻ってほしいと思います。また、お世話になったシリアの人に何か恩返ししたいと考えています。

もう東京では開催期間は終わってしまいましたが、どの写真も目を見張るものばかりなので、興味のある方はぜひ訪れてみて下さい。(京都、滋賀、大分ではこれから開催されるようです。)

システム部 鈴木(真)

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