いざ、鎌倉

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

ずっーと前から、理由はわからないけれど機会があったら体験してみたいと思っていたことがあります。それは「座禅」です。

ちょうど紅葉真っ盛りの秋のよく晴れた日に、初心者向けの座禅会があるお寺を見つけて行って参りました。

一体自分を含めて何人位参加するのだろう?とまずはそこから興味津々でしたが、TV等でよく見る味気のない質素な、まさに道場といったダダっ広い部屋を埋め尽くすほどの70名強の参加がありました。
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まずは、入門ですので「座禅」とは?といった説明から始まり、心がまえ、呼吸の仕方、足の組み方、目線、手の置き方等の姿勢を習います。
具体的には、人間は絶えず仕事、学校、家庭などの置かれている状況の中で、人間関係をはじめ日々グルグルと思いを巡らせています。よってストレスにさらされています、と。
そのような思い、考えを全て断ち切って頭と心を空っぽにして、自分の呼吸だけに意識を集中すること。要するに何も考えてはいけません。

準備が整ったところで、「座禅」の時間が始まりました。
1回、2回と数えながら呼吸に集中するのですが、数分経ったところで、何も考えないでいるってあらためて難しいんだ、ということに気づかされました。
座禅が終わったら何を食べようかなあ。次はどこのお寺に行ってみようか。紅葉はどこが最も綺麗なのかしら。しかしこの部屋寒いな。と、すぐ様々な考えが浮かんできてしまうのです。それと、ダラッと姿勢が崩れると警策(「きょうさく」「けいさく」、以下「棒」)がバシッと飛んでくるのでは、と何となく落ち着かないような気も。ああ、いけない。いけない。と気をとり直したところで「はい、そこまで。」

10分ほど経ったのでしょうか。股関節も痛いなー。と感じていたので助かった思いで顔を上げると、「みなさん第一回目はいかがでしたか?」と、一回目!?
どおりで短かったはずでした。「みなさん、意識がすぐに他に行きませんでしたか?」さすがわかっていらっしゃいました。「それが普通なのですが、意識が離れたところでそれにサッと気づいて呼吸に集中する。そのことが大切なのです。では、二回目に入って行きますが、今度は棒を持って回ります。」そうだったんだー。最初からそう言ってほしかったな。

二回目は緊張感もいい感じでほぐれ(棒の不意打ちは無いしね)、意識、集中力を高め、静寂の‘無’の境地にしばし集中出来、精神修行をにわかに味わえました。
もちろん、棒は自ら希望させていただきました。

最後に、総括のありがたいお話があり、座禅の際に呼吸に集中するかのように、自分を客観視する時が一日数分でも必要だ、とのことでした。
シンプルなことですが、なるほど。いたく納得できました。
人間は考える、考えてしまう動物ですが、‘無’になること=客観視することで自身の精神衛生上もひいては対人的にもすごく有効かもしれない。
簡単なようでなかなか出来ないのが人間の愚かさというものか。

2012年も残すところあと10日あまり。
大掃除の時期でもありますが、心の大掃除も色々な方法で行ってみてはいかがでしょうか?
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年が明けたらまたいつか、フラッと座禅に行ってみるつもりです。

システム部 高尾 美和

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