あの山に会うために

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ライフネット生命 スタッフ

皆さまは、今までどのような習い事をされました?
私はとても熱心な両親のお陰で、ピアノ、美術、テニス、バレエ、水泳、歌、フィギュアスケートなど、小学生のころは毎日お稽古の梯子でした。大人になっても昔、習っていたものに対しての興味は続くものの、なかなか趣味としてちゃんと続けられているものは、残念なことにありません。

その中で、習い事ではありませんが、両親が二人とも昔からスキーをしていたことから、子どもの頃から家族で毎年スキーに行っていました。私はフィギュアスケート、弟はアイスホッケーを習っていたこともあり、シャーと滑ることが割と自然にできたらしく、早々に親と滑るよりスクールに入ってインストラクターにあっちこっち連れて行ってもらうことの方が楽しくなったそうです。友人家族と行っても、子ども達だけスクールに入れられ、親たちは昼間からのんびりと滑ったり食事をしたり(ビールを飲んだり)していたようです。

高校から大学時代は殆んど行けなかった雪山ですが、大学の時に、ちょうど近くのユタ州ソルトレイクシティで冬季オリンピックが開催され、友達3人と春休みを利用し、久々にスキーをしに行くことになりました。ソルトレイクシティまでの道のり(車で10時間くらい)の間、1人以外はスノーボードをしたことがなかったので、当時スキーより流行っていたスノーボードをみんなで試してみることになりました。

最初は両足がばらばらに動かないことが気持ち悪く、転ぶし転がるし、あちらこちら打撲だらけ、翌朝は起き上がれないほどの全身筋肉痛でしたが、何故か社会人になっても、毎シーズン、1~2回、自分の身体を傷めつけに行っていました。

3年前の冬、当時よく一緒に滑っていた中高の同級生が、「ウィスラーに滑りに行かない?」と言ってきました。その子はワーホリで1年ほど、ウィスラーにこもっていたのですが、私はウィスラーなんて、聞いたことないし。カナダの左の方、行ったことないし。しかもそんなに滑れないし。でもまぁ、行ってみよう。ということで、あっさりと二人で1週間、ウィスラーに行くことになりました。ちなみに、その年はバンクーバーオリンピック開催の年で、バンクーバーから車で1時間半ほどのウィスラーは、スラローム、大回転、ボブスレー、リュージュ、スケルトンの競技の会場として使われました。大盛り上がり。

それまで長野や新潟、北海道、山形など、色々なところに滑りに行って、綺麗な風景はたくさん見てきました。ソルトレイクでも滑ったし(ま、その時は景色なんて見てる余裕はありませんでしたが)、コロラドにも行ったことがありました(子ども過ぎて、その時は景色なんて感心がありませんでしたが)。が、ウィスラーの山から見た風景は、なんとも言えない、「絶景ってこういうのを言うんだ」という、壮大で素晴らしく感動するものでした。山を降りている途中でなんどもなんども止まり、写真を撮る訳でもなく、ただただ自然の偉大さ、人間のちっぽけさを感じながら、真っ青な空の下、光輝く真っ白な迫力満点の山脈と雲を眺め、日頃の悩みって…、人生の意味って…、幸せとは…という一週間を過ごしました。そんな心も体もキレイになれるウィスラーにすっかり魅了され、それから毎年この時期になると、スノーボードを担いで飛行機に乗り、あの山と再会しに行っています。

ちなみに、ウィスラーってこんなところです。
・ウィスラーとブラッコムという2つの山からなる北米で一番大きなスキーリゾート。
・ウィスラーとブラッコムを合わせ、滑走面積は33 km2。それってどれくらい?と色々とググったところ、例1:東京ディズニーランドが0.46 km2 、例2:杉並区が34.02 km2(当社がある千代田区は11.64 km2)。例3:海外からのスキー客が多いパウダースノーで有名な北海道ニセコの滑走面積が3.25 km2。東京ドームの面積を単位としようとしましたが、計算がめんどうだったので途中でやめました。
・ウィスラーの一番高いところのリフト降り場の標高は、2,284 m。ふもと(最後に滑り降りてくるところ)は 685 m なので、滑り降りる標高差が 1,609 m。4月になると、山頂はサラサラのパウダー、ふもとはベチャベチャ。ニセコは960 m。
・ウィスラー・ブラッコムそれぞれ、最長滑走距離が11 km。ニセコは5.6 km。
・ウィスラー山頂とブラッコム山頂の間に、Peak 2 Peak という長さ4.4 km のゴンドラがあり、たったの4本の柱で支えられている。山と山の谷の上を通過する際、最高436 m のところで宙ぶらりんになる。ちなみに、2番目と3番目の柱の間は3.024 km。苗場スキー場から田代エリア(かぐらスキー場)の間にあるドラゴンドラは、世界最長(?)で5,481 m、柱が35本、高低差は426 m だそうです。

余談ですが、初めてウィスラーに行ったときに、帰国後、母親にウィスラーの写真を見せました。そうしたら、とても意外なレスポンスが。「ママ、ここ行ったことがある気がする!」 そんな話、聞いたことないし、行く前に「ウィスラー」という単語に全く反応を示さなかった母親。「え、いつ?これカナダよ。」「うーん… いつだろう…」。結局、その日は思い出せなかったのですが、その1週間後くらいに、「思い出した!」と。なんと、新婚旅行でスキーをしに行ったそうです。新婚旅行で行った場所の地名は忘れても、山の壮大さは忘れられない…ということにしておきます。

総務部の千浦@ウィスラー
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