夜半に嵐の吹かぬものかは

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ライフネット生命 スタッフ

伊藤です。梅雨入りして、一週間以上が過ぎましたが、まとまった雨はなく過ごしやすい日が続いていますね。雨が降らなくても見頃を迎えているということなので、週末は紫陽花の名所をめぐるため、鎌倉まで出かけてきました。

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晴天の週末ということで混雑が予想されたため、少し早めに家を出たのですが、開門の8時過ぎに名所のひとつ長谷寺に到着するとすでに紫陽花目当ての人々で賑わっていました。傾斜地を利用した「眺望散策路」には40種類以上、約2500株が群生しているそうで、白や青、赤と彩られた景色に魅了されました。 この季節は街のいたるところで紫陽花を見かけますが、見渡す限り咲いているのは圧巻です。

十分に鑑賞して、鎌倉の味覚も楽しんだあとは、ぶらぶらと市内の散策に出かけました。 すると道端に達筆でこんな紙が貼られているのを見つけました。


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明日ありと
思ふ心のあだ桜
夜半に嵐の
吹かぬものかは

のちの親鸞が得度を望んだところ、日暮れになってしまったため翌日に延期しようといわれた時に詠んだとされる歌です。そのときまだ、9歳の少年だっと言われています。

じつは、達筆で書かれたこの紙は書道教室の広告とセットで貼られていたもので、明日を待っていたら桜は散っちゃうかも知れないよという意味です。写真にあるように、流行語になっているキャッチコピーの鎌倉時代バージョンといったところでしょうか。時代に合った表現方法はあるにせよ伝えたいメッセージは時を超えて同じなんですね。

桜ほどはかなくはないですが、紫陽花の見頃もそれほど長くはありません。みなさまもお時間があれば紫陽花鑑賞に出かけてみてはいかがでしょうか。

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