絵本で落語入門

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

3歳の娘が最近はまっているもの、それは「落語」です。
ドライブ中のBGMは、もっぱら五代目古今亭志ん生の“まんじゅうこわい”。
時々、立川談志の“じゅげむ”を挟みますが、やっぱり途中で「まんじゅうこわいがいい」となり、“まんじゅうこわい”のエンドレスリピートになります。

きっかけは“じゅげむ”の絵本でした。
どこまで意味を理解しているのかはわかりませんが、せがまれるままに毎晩読み聞かせるうちに、「じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれ…」と、ながーい名前を完全に覚えてしまいました。
周りの大人たちがスゴイスゴイとおだてるものですから、本人も得意げ。

親としても、落語調のテンポのいい言い回しが読んでいて気持ちよく、じゃあ他の落語にも挑戦してみよう、ということで、次に図書館から借りてきたのは“まんじゅうこわい”。
これも娘に大ウケ。へびや毛虫など、若い衆がそれぞれ苦手なものを言い合う場面では、娘も眉根を寄せて、気味の悪そうな顔を作っていますが、よっぽど面白いんでしょうね、口元はにやけています。

警戒心が強いというか、初めての食べ物にはなかなか手を出さない娘ですが、まんじゅうをいただいたときには、「これ、まんじゅう?なにまんじゅう?」と目を輝かせて食べていました。

今月気に入って読んでいるのは、“たのきゅう”です。
この話、私もタイトルは聞き覚えがあったものの、お話の中身はすっかり忘れていました。人気役者である、田能村の久平さん(通称たのきゅう)が、「うわばみ」という妖怪に食べられそうになったところを、自らの機転と役者の芸でうまく切り抜ける、というなかなか痛快なお話です。

娘がはまったのは、瀕死のうわばみが、たのきゅうへの仕返しに小判を大量に降らせる音「ヂャリンヂャリンヂャリヂャリヂャリ」の部分で、話の筋とはあまり関係がないんですが、単純に面白いと感じるのが一番だと思うので、毎晩張り切って、ちょっと多めに「ヂャリヂャリ」言っています。

落語絵本シリーズ(作・絵:川端誠 出版社:クレヨンハウス)、小さなお子さんの落語入門にぜひおすすめです。

お客さまサービス部 片田


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