すごい営業

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

最近、とにかく会社の近くに住みたいという気持ちから、週末ごとに半ば願望まじりで賃貸物件を探していました。ところが、半蔵門・麹町界隈は都内でも非常に家賃の高いエリアらしく、なかなか手の出る物件がありません。そこで条件をどんどん絞ることにしました。よくある「バス・トイレ別」は一瞬で消し去り、築年数、部屋の向き、階数、居住環境(近所にコンビニがある、駅に近い等)などを次々と消していったあげく、最終的に残ったマストの条件は以下となりました。①窓がある②トイレがある③バスタブがある④会社に20分くらいで歩いて行ける(駅に近くなくても会社に近ければOK)

こんな条件でも一瞬で選択肢を絞れるくらい厳しいお財布状況と相談し、残った数少ない物件を「もう来週にも引っ越そう」という気持ちで見学に行くのですが、実際に見ると引っ越すほどの効用を得られないのではないか?という疑問が頭をもたげ、この価格ならこれも、というような希望が出てきてしまいます。そのあげく、ややこしい相談をしていることが申し訳なくなって、何も決められないまま帰るというパターンが続きました。

そのすごい不動産仲介営業の方に出会ったのは、3回目くらいの見学でした。まず、そのお店に入った瞬間にスタッフの方々がお互いに信頼し合っている雰囲気が肌で感じられ、それだけでとても心地の良いものでした。わたしの担当の方は、この界隈で安い物件を見つけようとする私の意見を「無いよ」の一言で終えずに、マストの条件の場合の希望額とウォントの条件が付加された場合の希望額というややこしい事情をよく理解した上で提案してくれ、見学の際も無理やり押すことなく、「本当にここで良いか」という点を重視して細かい点まで確認してくれました。結果的に物件は決まりませんでしたが、もし引っ越すとしたらこの人の紹介で決めようと思うほど感動し、同い歳だったこともあり、駅に向かって帰る道すがらお互いの仕事についていろいろと話し込んでしまいました。

その結果分かったことは、その営業の方は自分の考えを押しつけないようとても気をつけているということでした。言い換えると、相手の納得感をとても重視しているらしいのです。確かに結果を出すために何が必要か素直に考えると、無理やり自分の意見ややり方を通そうとしても意味がなく、相手が何を考えているかを知るのが一番の近道と分かるのですが、それがいつでもどこまでもできるかとなると、なかなかそうはいきません。それを常に意識して真剣に実践できるからこそ、良いサービスを提供する優秀な仕事人でいられるのだなと思った一日でした。

企画部 前田

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