電子書籍とリア王

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

ある講演を聞きに行ったところ面白かったので、講演者の書いた本を注文しようと思い、オンラインショッピングのサイトを見たら紙の本はなく電子書籍しかありませんでした。

電子書籍など読んだことがなかった私は、わざわざ専用の機械を買うほどでもないしと思っていたところ、スマホ用のアプリでも読めることが分かり、早速注文して読みました。

さて、勝手に紙の方が便利だと思って何となく敬遠していた電子書籍ですが、実際に使ってみると、文字サイズが大きくできたり、マーキングできて、あとでマークしたところだけ読み返せたり、メモを書き込めたりして、意外と便利だと知りました。

やはり、マーキングできないもんね、メモ書き込めないもんねなど色々と事実と異なる合理的な理由を付けて敬遠するのは良くないなと思いつつ、電子書籍って便利だよねとITリテラシー高そうな同僚に話してみると、「意外とみんなスマホで読めることを知らないんですよ」と一言。なんとなく電子書籍に後れを取った感のある私はITリテラシーそこまで低くなくて良かったと、少しホッとしました。

そんなやりとりをした後で、とある人と雑談した時に、リア王の話が出てきたので、読んでみようと早速覚えたての電子版を購入しました。シェイクスピアなんて難しそうだなと思っていましたが、実際に読んでみると、人間ってそうだよね、こういうのあるよなぁ、今だとこういうエンディングは迎えないよなぁ、と一気に読み終えてしまいました。

そんな日常を過ごしながら、あの講演を聞きに行かなかったら、電子書籍でリア王を読むこともなく、何となく難しそうで読むのが大変そうな印象を持って敬遠していたシェイクスピアの面白さにも気付かなかったのだろうと“電子書籍もシェイクスピアもめんどくさがり屋には面倒に見えた”自分にとっては、“英知も美徳も心悪しき者には悪しざまに見える”というリア王の一節が印象に残りました。

法務部 木庭

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