突然のアナフィラキシー

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

皆さんはアナフィラキシーショックって聞いたこと、ありますか?
アナフィラキシーとは、特定の食物や薬物の摂取で数分以内に急激に起きる複数臓器のショック様症状のことです。ハチに刺されたり、小麦アレルギーの人が知らずに小麦を食べてしまったりしても起きるそうですが、多くは薬物の注射によって起こり、口からの摂取によるものはまれだそうです。実は昨年の春ごろ、アナフィラキシーを体験しました。自分がなるとは思ってもいなかったですが、なってはじめてその怖さを知り、ほかの方の体験談をネットなどで読んで勉強になったので、自分もどんな症状だったかシェアしてみたいと思います。

【症状(わたしの場合)】
その日はいつも通り昼食後会社に戻り、10年ほど前からずっと使用している市販の鎮痛剤を飲みました。するとすぐに生まれてこのかた経験したことないほど驚異的なかゆみが手に!化粧室で洗ってもとれず、むしろ勢いはどんどん増していきました。このとき鏡に映った顔は真っ赤にはれ上がっており、よく考えたら頭の方がかゆい?と思いましたが取りあえず席に戻りました(これは蕁麻疹だったのですが、びっしりと出ていたので頭部全体が膨らんでいるように見えました)。

ちょっと大げさかもと思いながら上司に相談するとすぐに病院へ行った方がいいとの言葉をもらい、昼休み終わり掛けの時間でしたが会社近くの病院へ。
病院へは歩いて3分の距離ですが、道中かゆみは全身に広がり、息切れが激しくなりました。次々と起こる体の変化に自分でも次第に異常性を感じつつ、頭や足をかきながら最後は小走りになって到着。すると病院は昼休み、医師は外出中。息ができなくなってきたためうまく話せず、一人で立てなくなり、病院のインターフォンにほぼすがりつく形で病院の受付の方と話しながら「痒みが出てから5分しかたってない、このままだともうすぐ話せなくなる」と考えていました。救急車の平均到着時間が出動数増加により遅くなっている昨今、安易な通報はやめたいですが、このときは携帯電話で119番へ。
容態と住所を伝え、交差点で金具につかまって待っている間に意識を失いました。通行人の方に呼びかけられて意識を取り戻すと今度は激しい腹痛と下痢に襲われ、あたりを見渡すと昼なのになぜか真っ暗、目が見えなくなっていました。救急車は近所の別の交差点へ向かっており、迷子に。その間も何回か意識を失いながら担架で搬送されました。

病院へ着き、服を脱ぐと全身が蕁麻疹で真っ赤、指先は完全に紫色でした。血圧が異常に低下しており、尋常でない寒気で全身が痙攣のようにガタガタ震えていました。緊急処置を受け、事なきをえた後、5時間経過を見てから退院しました。余談ですが、運ばれたとき症状を説明するや否や看護士さんが猛スピードで端末に入力していったり、私が入院したくないとか会社から人を呼ばないでくださいとかお願いしていたら「体が先!そんなこと後で心配して!」と叱られたりと、現場は医療のプロの緊張感がみなぎっていました。

【注意すべきこと】
わたしはいつも使っていた市販の鎮痛剤で突如アナフィラキシーになりましたが、経口摂取で症状がでる場合はふつう、小麦などのアレルゲンを摂取したあとに運動をした、小麦などアレルゲンの食物を食べたあとに薬を飲んだ、など、複数条件が重なって起こることの方が多いようです。お医者さんの説明では、今回は疲労が原因となって薬の単独摂取で引き起こされたのだろうとのことでした。そもそも、鎮痛剤を月に一回使用していることも本来はよくないそうで、できるだけ使用しない体質改善を心がけるべきとのことです。
一度アナフィラキシーになると、原因物質を再度摂取すればさらに悪い状態が引き起こされるため、本来は原因物質を特定することが望ましいのですが、市販の薬には何種類もの成分が含まれておりこれらをテストするのはかなり大変なので、同じ成分が入っている薬を避けるという方法をとっています。

そしてやはり、自分がなるはずはない、と普段考えることもしなかった体験をしたことで、病気や災害は一定の確率で自分にも起こりうるものだということを実感しました。あのとき救急車を呼ばず、処置ができずにショック状態のまま命を落としていたら、後悔していたことは何だろうと時々考えます。病気になってからでは保険も加入が難しくなります。万が一に備えて、ぜひ、当社の商品もご検討ください。簡単見積りはこちらです。

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