情けは人のためならず

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

9月の終わりに1泊で家族旅行(ドライブ)に出かけたときの話です。

昼食を取ろうとお目当ての店に向かって郊外の国道沿いに車を走らせていたところ、急に車が減速してそのまま路肩に停車してしまいました。最初は「エンジンをかけ直せば動くだろう」ぐらいの軽い気持ちでいたのですが、いざエンジンを切ったところ、今度はエンジンがかからず、まったく動かなくなってしまったのです。

予期せぬトラブルに私は完全に気が動転してしまい、ただただ文句を言うばかり。その日は真夏のような天気で、冷房の切れた車内はまたたく間に蒸し風呂状態になり、それまでの楽しいドライブが一転して車内は険悪なムードになりました。

それでも、私と違っていつも冷静な妻が車の取扱説明書から故障時の緊急連絡先を見つけて連絡しましたが、「レッカー車を手配するが1時間くらいはかかる」とのこと。やむなく、何も遮るものがない炎天下の車外でレッカー車の到着を待つはめに。

その時、自分の車が民家の門前をふさぐように止まっていたことに気付き、住人の方に事情を説明しに行きました。するとその方(初老のご婦人)は嫌な顔ひとつせず、逆に「それは大変でしょう」と労わりの言葉をかけてくれ、日差しが強いから軒先で待つよう勧めてくれ、さらには冷たい飲み物まで用意してくれたのです。

まさに「地獄に仏」とはこういうことを言うのだと思いました。結局、30分ほど待ってレッカー車が到着し、何度もお礼を言ってその場を離れたのですが、今思えば何であの時、せめて表札だけでも確認しておかなかったのかとずっと後悔していました。

このことを両親や知人に話したところ、「感謝の気持ちはその方にもきっと伝わっているはずだから、今度は自分が人のために役立てばいいのよ」と言われて納得。
私も困っている人を見かけたら、率先して行動しようと思いを新たにしたのでした。

お客さま相談部 堤

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