お手軽な納涼

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

子どもの頃に読んだ「ふしぎなえ」という絵本の作者である安野光雅さんの展覧会を見に行きました。

彼がヨーロッパを旅しながら描いた絵を中心にした展示で、絵だけではなく、その土地について書いた文章も一緒に展示されており、どっぷりと彼の世界に浸ってきました。
彼の絵の好きなところは、2つあります。

一つ目は、構図がユニークな点です。
空中からの視点の風景画がよくありますが、おそらくヘリコプターに乗って描いているわけではなく、空想されているのだと思います。
最近、ネット上でドローンなどを使った普段見られないような視点からの映像をみる機会がありますが、それに近しい感じがします。

二つ目は、何度見ても新しい発見がある点です。
「ふしぎなえ」もそうですが、風景の中にとても細かく人々が描かれており、その人々それぞれの物語まで感じられます。
今回の展示会でもヨーロッパの田園風景の中に何の脈絡もなくポパイとオリーブとスウィーピーらしき人たちを発見し、彼らがどうして走っているんだろう?という妄想で楽しませてもらいました。

これらが芸術的に優れているかどうかは私にはよくわかりません。
が、何十年も前の作品なのに古臭い印象がなく、単なる絵なのに文章以上に多くのことを語りかけてくる感じが好きなのだと思います。
真に独創的なアイディアは風化しない。神は細部に宿る。なんてことを思いました。

今年の夏も暑いようなので、涼しい美術館に足を運んでみてはいかがでしょうか?

お申し込みサポート部
新井山

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