お酒の話をしよう

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ライフネット生命 スタッフ

何を隠そう根っからの酒好きである。ほぼ毎日飲んでいる。その昔、上司に週に一度は休肝日を設けるべきかと尋ねたら、上司曰く「それはいいことだ、でも間違っても日曜日の夜を休肝日にしてはいけない、なぜなら最も憂いが多い日だからだ」との答えが返ってきた。精神の健康を損なっては元も子もない。爾来、休肝日は人間ドックの前日だけと決めている。

酒の好き嫌いはない。特に何を好むのかと聞かれれば、どっしりとした味わいの日本酒である。軽くてスーっと飲めますなどとラベルに書かれていたら見向きもしない。ワインも好きだ。焼酎は若いころずっと避けてきたが、黒糖に出会ってはまった。ビールは最初の一杯だけである。(話はそれるが、「とりあえずビール」と注文する輩をよく見かけるが、ビールに対してこれほど失礼なことはない。一緒に飲んでいる女性がそう言った時には、「とりあえず○○さん(女性の名前)」と言われたらどんな気持ちになる?とたしなめること事にしている。実にお節介なおやじである)。
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仕事上の付き合いがほとんどない今の職場では、家で晩酌するケースが圧倒的に多い。食卓で晩御飯をおかずに、新聞とテレビを相手にひとりダラダラと飲む。張りつめていた緊張感が弛緩していくのが実感できる。実に心地よい。

たまに外で飲むときも居心地重視である。交通の便やオシャレであることは店選びの評価尺度に入っていない。無機質な応対しかできぬチェーン店はそもそも眼中にない。ここ数年私のお気に入りは新橋の●●亭である。店内の造作は古びて、お世辞にもきれいとはいえないが、愛想良く気さくな女将と実直そうな主人が営むその店はほのぼのとして心安らぐ雰囲気で包まれている。料理もうまい。2回目で名前を覚えてもらったので気を良くした。これも客商売の大切なコツだ。客の誰かが置いていった土産のチョコレートが回ってきたこともある。店主が自分用に取り寄せた納豆を皿は使わないパックのままで食べるからと頼みこんで数十円の原価で食したこともある。気取る必要もなく、まるで家にいるようで実に心地よい。どんな店かと訊かれるたびに、“Shabby but cozy”と評する所以である。

先日いつものように食卓でひとりほろ酔い加減でいると珍しく家内が割り込んできて将来カフェをやるのはどうだろうかと提案してきた。お店をやるなら居酒屋をおいて他にないじゃないか、できるなら●●亭をあの雰囲気そのままに引き継ぎたいと頭に浮かんだが口に出すのはよした。

お客さまサービス本部 山崎

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