教える力(りょく)と教えられ力(りょく)

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

先日、会社近くの安くて美味しいお寿司屋(でも夜は行けないちゃんとしたところ)のカウンターで一人、ランチをいただいておりました。
ピーク時間はとうに過ぎ、客がまばらだったので、先輩と後輩らしき板さん2人が話をしています。
「僕、ギョクがうまく焼けないんですよ。なんか固くなっちゃって」
「ギョクは難しいからなぁ」
といって、しばらく間があります。
5月 川越さん.jpg

5分も過ぎたでしょうか、先輩板さんが、
「俺が初めのころどうやってたか思い出してみたんだけど。玉子の溶き方がああでこうだろ…」
後輩板さんはことのほか素直で、
「あ、そういうことかもしれませんね!自分、気付いてませんでした!ちょっと今日の練習の時にやってみます!」

また5分くらい過ぎて、先輩板さんが、
「それから、時間もあるかもしれないなぁ。長く火を入れすぎるとなんのかんの・・・」
また素直な後輩板さんが、
「なるほど、そういう点もあるんですね!あとでやってみようっと。ほんとに、ありがとうございます!」
先輩板さんは、
「いやー、はっきりした原因はわかんないけどさ。俺なりに考えると、そのあたりかな。とりあえず、やってみてよ。あ、それから、火力もさ…」
と、後輩板さんの素直さゆえ、頼られて教えるのがまんざらでもなさそうで、次々にいろいろアドバイスを授けています。

印象的だったのは、後輩板さんは先輩よりかなり年上な様子だったこと。同業から転職してきたのか、はたまた一念発起して弟子入りしたのか。
でもとにかく、前向きで素直な感じが、教えられ力が高いなぁと感心しました。年上とか年下とか関係なくて、職人って感じです。
なんとなくさわやかになって店を出ました。

少し前、某ホテルのバーで、注文を取ってきた若い新人が、「ジョニーウォーカーロックです!」と先輩に伝えたところ、
「だからお前、何色のだよ!」と頭ごなしに怒られていたのをなぜか思い出しました。黒とか赤とか、青とか緑とか、そりゃあるけどさ。

教える力と教えられ力について考える今日この頃です。

経営企画部の川越でした。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加する
  • Twitterでつぶやく

ページの先頭へ戻る