「団十郎」という名の朝顔

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

紫陽花が咲きそろう頃になりました。
これからは朝顔の成長を楽しみにしていらっしゃる方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
実はわたくしもその一人です。

どこで見たのか、その珍しい風貌に、昨夏は「団十郎」という名の朝顔に、とても興味を持ちました。

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【団十郎朝顔(だんじゅうろうあさがお)は、アサガオの一種。二代目市川團十郎が、歌舞伎十八番の内「暫」で用いた衣装の色が海老茶色であったことにちなんでつけられた名前。 江戸時代には、団十郎の茶色として、一世を風靡したといわれている。しかし種子の確保が容易ではないことから、生産量が激減し戦後途絶えた。 ゆえに「幻の朝顔」と言われていた。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)】

難しい? 少ない? それならば、絶対に手に入れたい!と、朝も早くから朝顔市へ出掛けてみました。
東京では七夕の時期に開かれる「入谷朝顔まつり」が有名ですが、地元の農家さんが朝顔市の日から逆算して種を撒き、丹精込めて育て上げた朝顔を入手できる我が町の朝顔市も、また良いものです。

色鮮やかな紫や紅色の花の中に、居ました居ました大輪のえび茶色の団十郎。初めて出会うその姿は地味そのもの。本当にこれがいいのか?と尋ねる家族の声に傾ける耳もなく、あんどん仕立ての団十郎を下げ、満足顔で我家へ迎えました。
それからというもの、グングン成長し、美しく整えられた姿は見る影もなくツルを伸ばし、それはたくさんの花をつけましたが種となることがほとんどなく、これが幻の朝顔と言わせた理由かと納得しながらも、僅かにつけた種を見逃さないようにリボンをつけ、袋を被せ、そうして収穫した種を大事に保管しこの5月に蒔いてみたところ、無事に発芽し二代目がすくすくと育っています。

さて、同じような花を咲かせてくれるのか。開花までは、あとひと月半くらいでしょうか。その日を心待ちにしています。

お客さまサービス部 河野

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