リトルウッドの法則を超えて

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

こんにちは。
数理部の米盛です。

前回のブログで、会長出口が喫茶店で同じ姓の保険営業をしている方と出会う機会があり、その確率は約20万回に1回という大変稀な出来事であることを書きました。

20万回に1回というと大変小さい確率ですが、こういった思いがけない出会いは誰しもが1回は経験したことがあるかもしれません。
果たしてこういった出来事は奇跡と呼べるのでしょうか。

奇跡に関する法則に「リトルウッドの法則」というものがあります。
著名な数学者であるリトルウッドは、統計的根拠から、奇跡は何ら不思議な出来事でなく「奇跡は1か月に1回の割合で誰にでも起こる」と考えました。
奇跡は日常のありふれた出来事に過ぎないと考えたのです。

リトルウッドは、奇跡を「100万回に1回の割合でしか発生しない、常識では理解できない特別な出来事」と定義しました。
人が起きて活動している間、1秒当たり1回は何らかの出来事(時計を見たり、新聞を読むなど)に出会っているとすると、1か月に約100万回の出来事に遭遇しているので、平均して1か月に1回は奇跡を体験していることになります。
そう考えると奇跡的な出来事は、意外にも日常にありふれたものになります。

一方で、人はどういった出来事に対して奇跡を感じるのでしょうか。
それは親しい人に誕生日を聞いたら偶然自分の誕生日と同じだったり、たまたま時計を見ると自分の誕生日と同じ数字であったりと「自分に関係のないはずのものが自分に関係している」と気づいた時が多いかもしれません。人はこうした「気づき」によって奇跡を感じます。

奇跡は日常にありふれたものと無味乾燥に考えるよりも、日常的な出来事に対して「気づき」を大切にすることで、人生は奇跡的な出来事に溢れて楽しくなるかもしれません。
リトルウッドが言うように日常は奇跡的な出来事にありふれているのですから。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加する
  • Twitterでつぶやく

ページの先頭へ戻る