誰しも「あー、何故やらなかったのだろう」と後悔した経験ってありますよね?
私は大きな後悔が2つあります。
1つ目は中学1年の春のこと。
友達から「漫画家の家を見つけた。今度行こう!」と誘われました。
当時、誰もが読んでいた少年週刊誌で、人気漫画を描いていた若手作家。
漫画の中で名古屋弁を多用し、名古屋人とは知っていたものの、まさか近くに住んでいるとは。
とは言っても、私の住んでいる町から2つ市を超えた先。足はケッタ(名古屋の少年は自転車をケッタマシーンと呼んでいた)しかなく、1時間半はかかる。
当時の私には途方もなく遠い距離に思えました。
だいたい見ず知らずの中学生が突然尋ねたら迷惑ではないか。在宅していてもきっと相手にしてもらえないだろう。不在だったら往復3時間の労力が無駄になるではないか。
どこか醒めていた私は誘いを断りました。
結局、友達は別の友達と2人で決行。
その結果、なんとリビングに通されて、着ていたTシャツの背中に人気キャラクターを描いてもらい帰ってきたのだ!
そして数年後。次作のドラゴンボールが大ヒットして、世界の巨匠に。
そう、その漫画家は鳥山明氏である。
あー、何で行かなかったのだろう。激しく後悔。
ちなみに友達はそのTシャツを額に入れて飾っています。
2つ目は高校2年の時。
地元テレビ局主催のライブに当選しました。
当選ハガキの隅っこに前座で演奏する英語名のバンドの名前が。
ちょうど学んだばかりの英単語だったので、バンド名だけはその後も記憶に残りました。
結局メインのミュージシャンにそれほど興味があったわけではないので、当選ハガキを友達にあげました。
後日、その友達から「メインの歌手よりも、前座のバンドがすごく良かったよ!」と聞かされたものの、その時は「ふぅ~ん」程度の感想。
ちなみにその前座のバンドは、結成してから初めて人前で歌う、ファーストライブであったらしい。
そして数年後。女性ボーカルの新人バンドが日本中を席巻。
伸びのある歌声、ハートに響く歌詞は、既に大物の片鱗を見せていました。
大ヒットを連発するそのバンド名を見て驚愕。
DREAMS COME TRUE
あの前座バンドではないか!!!!!
その後のドリカムの活躍は誰もが知る通り。
あー、何で行かなかったのだろう。
あのドリカムのファーストライブである。歴史的瞬間に立ち会えたではないか。
激しく後悔。
人との出会いって、勝手に自分で狭くしてしまっているのかも。
先入観や損得を考えず、会ってから判断すればよいのだ。
鳥山明さん、ドリカム、ありがとう。
あなたたちに会えなかったことを教訓に、人との出会いを大切にしようと考える大人になりました。
でもやっぱ会いたかったな。 (T_T) 号泣
KDDI事業部 南谷