最強の走り方?

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ライフネット生命 スタッフ

先日NHKスペシャルで「ミラクルボディー マラソン最強軍団 持久力の限界に挑む」をみました。
マラソンのトップランナーの速さの秘密に迫った内容でしたが、最も印象に残ったのはケニアのパトリック・マカウ選手の走り方です。

パトリック・マカウ選手は現世界記録保持者で、昨年、以前の記録を21秒も短縮しました。
世界新記録を出したマラソンの直後でも涼しい顔をしてウイニングランをしており、脅威のスタミナを誇っています。

結論から言うと、脅威のスタミナを持つ理由は、つま先から着地することで体への衝撃を和らげることによって生じているのです。

つま先から着地することに違和感を感じる人も多いかと思いますが、その走り方を動画で見ると、大きなストライドでつま先から着地し、踵は殆ど地面についていないように見えます。同時に日本人のマラソンのオリンピック選手の走り方も動画で紹介されていたのですが、その選手は通常のランナーと同様に踵から着地していました。
この2人の着地の違いが体にどのように衝撃を与えるかを最新技術で分析していたのですが、つま先から着地するマカウ選手は体重の1.6倍の衝撃に対して、踵から着地する日本人選手は2.2倍もの衝撃があるそうです。
42.195km走る場合、歩数は約2万歩だそうで、着地ごとの体への負担が他の選手よりも小さいマカウ選手は後半でもスタミナが衰えずトップスピードを維持できるとのことです。

以前「BORN TO RUN 走るために生まれたウルトラランナーVS人類最強の“走る民族”」 を読んだブログを描きましたが、“走る民族”であるタラウマラ族もつま先から着地する走法で同じように長く走れると書きましたが、タラウマラ族のスタミナについても科学的に証明されたことになります。

「科学と意見という、2つのものがある。前者は知識を生み、後者は無知を生む」という古代ギリシャの医者ヒポクラテスの言葉があります。

これまではその時代によって主流の走り方は変わってきたと思いますが、科学的に体への負担が小さいと証明されたつま先から着地する走法は、意見ではなく知識に基づいた走り方として、今後主流となっていくかもしれません。

つま先から着地する走法を皆さん試してはいかがでしょうか。私も以前からその走り方に挑戦していますが、最初はアキレス腱が切れそうなくらい痛いです。その走法を自分のものにしたらまたブログで書こうと思います。

経理部 成相

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