ガラスのオサレテーブルを買いに行ったらガラスとアルミのお皿に変わっていた話

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

モノを買ったり、何かを決めたりするとき、誰かがその「背中を押す」と言うことがあります。
この言葉、押す側からするとそのとおりですが、押される側から見ると「背中を押される」とは言いません。なぜか?

押される側からすると、無理に背中を押して欲しいのではなく、自分が何かをする「言い訳」が欲しいのかもしれません。
高いものを買う、自分への言い訳。「「これは将来の自分への投資」」
先の見えない決定をする、自分への言い訳。「「やらない後悔よりやる後悔」」

なぜこんな話をしているかというと、先日引っ越しをして家財道具を揃える機会があったのです。ルームシェアから一人暮らしに戻ったので、冷蔵庫からテーブルまで色々な家具が足りません。Amazonの段ボールでベッドは賄えるぐらい普段はネット依存なのですが、とりあえず現物をということで新宿に出向きました。

色々と欲しいものはあるのですが、前から欲しかったオサレなガラスのローテーブルを買うのがメインミッションでした。のはずでした。

ところが一時間後、ガラスのローテーブルはガラスとアルミで出来たお皿ライフネット生命保険サイトの外へ移動します(新しいウィンドウが開きます)に変わっていました。
色々迷いました。買うはずだったローテーブルとお皿ことiPad Airの値段がほぼ一緒だったからです。あれこれ迷い、家電店のディスプレイの前でウロウロし、さぞや怪しい客に見えたでしょう。

今「迷いました」と書きましたが、半分は嘘です。
ディスプレイの前をウロウロして、「iPad Airのある生活」を想像している時点でほぼ負けです。買うことは99%決まっています。
探しているのは、残りの1%―実はそれは買う買わないどちらでも良いのですが―を埋めてくれる何かです。

店員に話しかけられました。とりあえず話をします。
「容量16GB~128までいろいろありますが、皆さんどれ選ばれてますか」
「32ですか。16でも足りません?」

単に疑問を解決したいように見えますが、違います。
とりあえず目の前にある疑問を解決することで自分で自分の買い物にOKを出したい。
もしくは決定的にダメな理由を引き出したい。
要は残りの1%を埋める、「自分への言い訳」を探しているだけなのです。

ちなみにこの話、「普段ネットで買物をする奴が街にノコノコ出て行った結果iPad Airを買ってきた。
→ 対面だとやっぱり店員に買わされちゃうね
→ うちはネットで保険売ってるけど対面販売の強さも見習わないとねてへぺろ」
みたいな陳腐な話ではありません。
別に店員に説得されたわけではないからです。店員はあくまで自分で自分を説得させるための材料。だとしたら、店員の部分はネットのコンテンツでも代用可能です。
もちろん、最初の99%を引き出すだけの魅力が商品に無いと無理ですが。

ちなみに買った後、iPad Airが何に役立ったか、いちいちカウントしています。
もちろん自分の買い物を正当化するためです。ネタに困りがちなこのブログを書けたこともその一つです。これを僕は「心の減価償却」と呼んでいます。

買う前に言い訳をし、買った後は勝手に減価償却をし、iPad 一つ買うのにどれだけ労力を払っているのか、なんと臆病なと言われるかもしれませんが、結構同じような人、居ると思っています。

なお、僕のケースほど綺麗にハマるかどうかはわかりませんが、2月3日にライフネットでも保険に迷う方の背中を押すサービスをリリースしました。あなたにピッタリのプラン選び

僕のように店員をダシにしたい、というわけじゃないですが、「やっぱり保険は人と一緒に選びたい」という方はこちらもあります。保険相談サービスのご案内

自分で自分を納得できる「言い訳」が見つけられることを願っております。

マーケティング部 伊藤


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