自然を味わい尽くすには

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ライフネット生命 スタッフ

残暑厳しい毎日ですが朝晩吹く風が少しずつ秋の気配も連れて来ているような…夏も終盤に差しかかっていますが、みなさまはどんな夏を過ごされていますか?
ロンドン五輪での選手の活躍から、元気や感銘を受けた方も多いと思いますが、能動的な性質の自分は例年以上に活動的でした。

2例ほど報告いたしますと、いつの間にか部に格上げになり、部員になっていた登山部の活動(岩場を登っているのは私です。)に昨年の富士登山に続き参加してきました。日本には富士山より高い山は無いのだし、3,000mを越えてくると空気の薄さが身体にこたえてくるあのキツさがないだろうと、標高が約1,000m低いというだけで八ヶ岳を安直にとらえていました。
少し前からHPの写真でルートを見ると岩場だらけで「こっ、これは本格的な登山だわ~。」と覚悟は決めていたのですが、年に1回しか山に登らない身にとっては、1日で登って降りてくるのは相当ハードでした。日付が変わろうとする直前に疲労困憊で汗まみれのままボロボロになって家路に着き、いかに大変だったかを話すと、「南アルプスなんだからさ。」と呆れ顔でバッサリ。
配偶者は行かずとも私よりはるかに困難さを理解していたようでした。

実は、爽やかな風が吹く中、山中を小川のせせらぎに耳を傾けながら歩くことをこの夏は望んでいたので、八ヶ岳はかなり(勝手な)計算違いだったこともあり、今年はあきらめかけていたところ足を伸ばして北海道まで行ってきました。地平線まで見渡せる広大な大地の中のほんの一画に過ぎない所を歩いたのだと思いますが、野生の動植物に触れ、森林浴をしながら自然の涼しさであったり、時には地熱などを感じていると人間も動物の1つであって、ちっぽけな存在なんだなとつくづくと感じます。
2005年にユネスコの世界自然遺産に登録された知床半島にも行ったのですが、この夏はヒグマの出没が続いて遊歩道が閉鎖されていました。その原因の一つには、残飯が入ったままの弁当箱の不法投棄やエサを勝手に与える観光客のせいだとか。

今年の登山や、今回の旅行でも強く感じたのは、あらためて人間は自然に対して敬意を払い謙虚にならなければいけないということです。
想定を超える雨量や、逆に世界のどこかで起きている干ばつなどの異常気象、ひょっとしたら昨年から頻発している地震も、すべて人間の自然に対する無知や傲慢さが遠因になって引き起こされているかと考えると空恐ろしくなります。お互いに適当な距離を保ちながら上手に共存共栄していく心構えが不本意な事故を防ぐことが出来、末永く豊かな地球の姿を保てるのではないかと思います。
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海外ばかりにここ何年も気がとらわれていたけれど、日本の素晴らしい所も数多く自分の足で行って、目で見て、発見したい。しておきたい。と思ったのは、昨年3.11以降明確になりました。

処暑の本日ですが、まだまだ暑さは続くようです。夏風邪・熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

システム部 高尾


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